もうあといくつ寝るとお正月。でもコロナ禍でいろいろ皆さん大変だと思います。でもそんな中でも、カメラメーカーは着々と技術革新して新製品を送り出してきます。
今年はコロナで収入が減ってしまった人も多く、新製品はお預けの人も多いと思います。でも中には、2020年は何もできずに腐ってしまった、ここで気分転換、カメラでも買おうかと言う人も多いはず。実はカメラとでは異なりますが、大型バイクをとりあつかうバイク屋さんでは、さほどコロナの影響を受けていない。例年通りに売れている、あるいは例年よりも売れているというのが現実だそうです。趣味性が高いと、あまり社会の景気不景気に流されないのかもしれないです。
でもカメラ、ますます進化しています。コンパクトになり高性能化しています。僕が使っているメーカーさんでも、富士フイルムはGFX100で4億画素を出してきました。LUMIXはS5でほぼ実用ISO40000までOKの超高感度性能を出してきました。他のメーカーもどんどん出てきます。それと合わせて付属機能もいろいろあります。
FUJIFILM X-T2+FUJINON XF100-400mm PL+ND64オーストラリア 西オーストラリア州 ベルゴージ |
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よくB&Wさんとのワークショップなどでもいただくご質問で、特に付属機能でカメラのフィルター機能あるいはフィルターを使ってのエフェクトを聞かれます。個人的にはフィルターはあまり使いません。フィルターを使ったエフェクトに頼ると、一瞬面白いですが、使い始めると、だんだんエフェクトが強くというかきつくなってきます。麻薬みたいなもので、だんだん感覚がマヒしてきます。
最終的には一瞬、目を引きますが飽きが来る写真となります。古今東西の名作と言われる作品は、写真に限らず絵画でも、あまりエフェクトに頼っていないです。独自の構図、独自の光のとらえ方で世界を造り上げています。エフェクトを多用すると、見せてあげよう感が強くなり、見る方はひいていきます。
現代アートの人たちもフィルターワークを使いますが、彼らはしっかりしたコンセプト、哲学、世界観を構築しています。単に面白いから使っているわけではないです。面白いの向こう側の世界を、しっかりとらえています。それができないのならばカラーフィルターは使わないほうが良いです。僕は使うフィルターはモノクロ撮影時のコントラスト調整の黄色・オレンジ・赤・グリーのフィルターとND500やND1000です。
FUJIFILM X-T3+FUJINON XF16mm ACROSLR(赤)フィルターモード フランス パリ郊外 ル・コルビュジエ デザイン サヴォア邸 世界遺産 |
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コントラスト調整フィルターは、現実のカラーの世界を虚構であるモノクロームの世界に置き換えるときに、どうしても必要となります。フィルターがないとシャドー部のしまりが調整できないです。色を黒から白のトーンに置き換えるのでどうしても必要となります
もう一つのNDは長秒露光で、波の波頭や人を消して、被写体を浮かびあがらせるためですが、多様するとくどくなるので、ここ一番の時とかに限定しています。
Nikon Z7+Nikkor24-70mm MARUMI ND1000千葉県 大東崎 |
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あとしばしば目にするPLフィルターですが、基本的に水面の映り込みがうるさい時、窓ガラス等に自分が映りこんでいるとき以外が使わないです。なぜならばガラスがレンズの前に2枚あると、レンズの描写力が極端に劣化する。色の切れが悪くなる。光の取入れ量が減りぶれやすくなるから。そして何よりも、写真の色の抜けが悪くなるから使わないです。フィルターはあくまで撮影補助補正手段。使わなければ使わないほうが良いというのが僕の考えです。フィルターの多用は、少し前にはやった、マヨラーと同じです。なんでも料理に味も確かめずマヨネーズをかけて食べる。特に風景系の方でPLフィルターを常用している人がいます。あれは鮮度最高の大間の本マグロに味も確かめずマヨネーズを振りかけて食べるようなものです。
Nikon Z7 Nikkor24-70mm MARUMI ND500滋賀県 琵琶湖 |
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